定額小為替の発行手数料が高すぎる

 

業務に「定額小為替」を頻繁に利用します。

◇ミニ知識 定額小為替とは◇
ゆうちょ銀行で発行する為替の種類。
本来の目的は、「銀行送金や現金書留以外の方法で、お金を送る」ことです。
定額小為替を受け取った人がゆうちょ銀行へ持参して現金に換えます。
一般的な利用目的は、役所での住民票等の交付。
有効期限は発行から6か月。

 2022年のいま、個人間での金銭やり取りに使う人はいないでしょう。
市役所や区役所に戸籍謄本や住民票を郵送で交付請求する場合に、その料金を支払うために交付請求書に同封するのが主な使いみちです。
行政書士ならば相続・遺言・許認可の業務など、司法書士の登記業務など、クライアントが役所へ行くことが難しい場合に士業のわれわれが戸籍謄本などを、クライアントの依頼で取得することは日常茶飯事です。

役所により、住民票は戸籍謄本などの発行料金は異なりますが、
23区内であればだいたいが、住民票300円、戸籍謄本450円、除籍謄本や原戸籍が750円、といったところです。
例えば相続業務であれば、亡くなった方の出生からの戸籍謄本を集めたり、すでに何代か以前に発生した相続の手続きをしていない場合には、そこから派生した法定相続人(数十人になっているケースも珍しくありません)の戸籍を辿る必要がでてきます。
つまり、日本全国で遠方の役所に謄本を請求する必要が生じることもよくあることです。
 例えば1,800円分の戸籍を郵便で請求する場合、おつりが出ないように正確な額面の定額小為替を同封するためには3枚の定額小為替に分かれます。
するとゆうちょ銀行に支払う、定額小為替の発行手数料が3枚分で600円かかります。

ゆうちょ銀行でしか発行していないため、発行は平日の9:00~16:00に限定されます。
そのため事務所にはある程度の定額小為替を備置しておきますが、有効期限もあり、夕方4時以降は入手できずと、利便性も低いように感じます。
とはいえ、発行手数料が更に値上がりしても、業務に必要があれば利用せざるを得ないでしょう。
郵送物の配達にかかる日数も長くなりました。

ゆうちょ銀行側ではなく、区役所市役所の方でデジタル支払いに対応する日が近いのかもしれません。
デジタル政府に期待します。

都心の空き家も多くなりました。
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